ASBJ 企業会計基準委員会

第18回企業会計基準委員会議事要旨

日時 2002年8月27日(火) 10時00分~12時00分
場所 (財)財務会計基準機構会議室

議題

審議事項

  1. 実務対応報告第4号「連結納税制度を適用する場合の中間財務諸表等における税効果会計に関する当面の取扱い(案)」について
  2. 実務対応報告公開草案第4号「連結納税制度を適用する場合の税効果会計に関する当面の取扱い(案)」について
  3. 第3回テーマ協議会の審議について
  4. ストック・オプション等専門委員会における検討概要について
  5. 金融商品専門委員会における検討概要について
  6. リース会計専門委員会における検討概要について
  7. 減損会計専門委員会の設置及び専門委員の選任について
  8. 実務対応専門委員会の専門委員の追加選任について
  9. 固定資産専門委員会の専門委員の追加選任について
  10.  金融商品専門委員会の専門委員の追加選任について

報告事項

  1. IASB理事会報告

議事概要

審議事項

1. 実務対応報告第4号「連結納税制度を適用する場合の中間財務諸表等における税効果会計に関する当面の取扱い(案)」について
2. 実務対応報告公開草案第4号「連結納税制度を適用する場合の税効果会計に関する当面の取扱い(案)」について
  • 堀江研究員より標記公開草案について説明がなされ、審議が行われた。
    審議の後、同公開草案についての採決が行われ、出席委員11名全員の賛成により、標記公開草案の公表が議決された。
  • なお、議決に際し、加藤 厚委員は、同公開草案Q3の付加税率の簡便的な取扱いについて流動資産として表示される繰延税金資産を、単に保守主義の観点から重要性を考慮せず一律に付加税率を含まない税率で計算することを認めることは、資産負債法を採用している税効果会計の見地からは適切でなく、重要性がない場合に限り付加税率を含まない税率で計算することを認めるとすべきであるとの限定意見を付した上で承認する旨表明した。
  • 標記公開草案の内容については、「実務対応報告公開草案第4号 連結納税制度を適用する場合の税効果会計に関する当面の取扱い(その1)(案)の公表」をご参照いただきたい。
  • 各委員からの主な発言は以下の通り。
  • 「連結納税制度を採用する企業は、年度末に連結納税を織り込んだ税効果、税金計算を行うこととなるが、そのためのさらに詳細な実務指針等を連結納税制度が明らかになった時点で公表するのか。」との質問に対し、「連結納税制度の詳細が明らかになった時点で、包括的な連結納税に係る会計上の取扱いを公表する予定である。」との応答がなされた。
    「『連結納税制度の下では、個別会社の所得計算を求められるので、連結納税制度を適用する企業の個別財務諸表における税効果の計算においても、それを前提にすることとなる。』ということを明示した方が良い。」
3. 第3回テーマ協議会の審議について
  • 川北テーマ協議会議長より標記テーマ協議会における議論の概要について説明がなされ、意見交換が行われた。
4. ストック・オプション等専門委員会における検討概要について
  • 上田専門研究員より標記専門委員会における議論の概要について説明がなされ、意見交換が行われた。
  • 各委員の主な発言は以下の通り。
  • 「ストック・オプションに対する考え方について、大企業とベンチャー企業とでは異なっているので、その実態を産業界等から意見を求める方が良い。」
5. 金融商品専門委員会における検討概要について
  • 秋葉専門研究員より標記専門委員会における議論の概要について説明がなされ、意見交換が行われた。
6. リース会計専門委員会における検討概要について
  • 中村(伸)専門研究員より標記専門委員会における議論の概要について説明がなされ、意見交換が行われた。
7. 減損会計専門委員会の設置及び専門委員の選任について
  • 都常勤委員より標記専門委員会の設置及び専門委員の選任について提案がなされ、了承された。
8. 実務対応専門委員会の専門委員の追加選任について
9. 固定資産専門委員会の専門委員の追加選任について
  • 都常勤委員より審議事項8,9について、標記専門委員会の専門委員の追加選任に関する提案がなされ、了承された。
10. 金融商品専門委員会の専門委員の追加選任について
  • 西川副委員長より標記専門委員会の専門委員の追加選任に関する提案がなされ、了承された。

報告事項

1. IASB理事会報告
  • 山田IASB理事よりIASB理事会の概要について報告がなされた。

以上