ASBJ 企業会計基準委員会

企業会計基準委員会スタッフ及び香港公認会計士協会スタッフによる共同リサーチ・ペーパー「のれん:企業結合後の会計処理の改善及び定量的調査の更新」の公表

2020年3月24日

企業会計基準委員会スタッフ(ASBJスタッフ)及び香港公認会計士協会スタッフ(HKICPAスタッフ)は、共同のリサーチ・ペーパー「のれん:企業結合後の会計処理の改善及び定量的調査の更新」を公表しました。

のれんの事後の会計処理に関しては、長年議論の対象となってきました。本リサーチ・ペーパーは、目的適合的で適時な分析と議論を世界的なリサーチ・プロジェクトに提供し、ASBJスタッフ及びHKICPAスタッフ(合わせて、「両スタッフ」という。)の見解を提示することを目的としています。

本リサーチ・ペーパーでは、のれんに関する定量的調査の最近の結果を示し、のれんの減損が適時に認識されていない(too little, too late」の問題として知られている)可能性が高いとの観察結果を示しています。

この観察結果を踏まえて、本リサーチ・ペーパーでは、取得のれんの企業結合後の会計処理、特に償却を再導入すべきか否かについて議論を行っています。両スタッフは、取得のれんを時の経過とともに規則的に償却し、減損の兆候がある場合に取得のれんが帰属する資金生成単位を対象として減損テストを実施すべきと考えており、この共通の見解に対する論拠をそれぞれの観点から説明しています。

なお、本リサーチ・ペーパーは、20204月に予定されている会計基準アドバイザリー・フォーラム(ASAF)会議の討議に使用するために提出されています。

以 上

Goodwill: Improvements to Subsequent Accounting and an Update of the Quantitative Study

同仮訳(のれん:企業結合後の会計処理の改善及び定量的調査の更新)