ASBJ 企業会計基準委員会

のれんはなお償却しなくてよいか―のれんの会計処理及び開示

2014年7月22日
企業会計基準委員会

企業会計基準委員会(ASBJ)、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)及びイタリアの会計基準設定主体(OIC)は、のれんの会計処理と開示のあり方に関するグローバルな議論に寄与するために、ディスカッション・ペーパー「のれんはなお償却しなくてよいか―のれんの会計処理及び開示」を共同で公表いたします。

コメントの募集

IFRSでは、企業結合から生じるのれんは償却されず、毎年の減損テストの対象とされており、この減損のみモデルの長所と短所について長年にわたり議論が行われています。関係者からの関心の高まりとIFRS第3号の適用後レビューの動向を踏まえ、ASBJ、EFRAG及びOICの委員及びスタッフは、IFRS第3号「企業結合」及びIAS第36号「資産の減損」に示されている取得したのれんの会計処理及び開示の要求事項に関する論点を調査するためにリサーチ・グループを結成し、広くコメントを求めるためディスカッション・ペーパー(DP)を作成しました。これまでの作業に基づき、ASBJ、EFRAG及びOICは、本ペーパーは有用な議論を促進するであろうという見解に至っています。本ディスカッション・ペーパーに示されている見解は、リサーチ・グループのみの見解です。

本DPの中で、リサーチ・グループは、関係者が識別した欠点を改善するために考えられるアプローチについて、(1)のれんの会計処理の要求事項の変更、(2)減損テストの要求事項の改善、(3)IAS第36号の開示要求の改善のいずれか又はその組合せを考慮することによって検討しています。分析の結果、リサーチ・グループは、のれんの償却を再び導入することが適切であろうという結論に至っています。

ASBJ、EFRAG及びOICは、入手したフィードバックを、2014年9月に予定されている会計基準アドバイザリー・フォーラムの会議等関連する会議で共有することを予定しており、本DPの各質問に関するコメントを募集しています。コメントは、2014年9月20日(土)までに、以下のいずれか宛てにお寄せください。

ASBJ、EFRAG、OICは、寄せられたフィードバックを踏まえ、ディスカッション・ペーパー(DP)「のれんはなお償却しなくてよいか―のれんの会計処理及び開示」へのコメント期限を、2014年11月30日(日)に延長することにいたしました

 

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リサーチ・グループは、本DPが本論点に関する議論を促す一助となることを期待しており、本DPに対して寄せられるフィードバックをIASBや他の関連する諸団体と共有し、この領域における一層の改善を検討することを予定しています。