ASBJ 企業会計基準委員会

討議資料「財務会計の概念フレームワーク」の公表

平成18年12月28日
企業会計基準委員会

企業会計基準委員会(以下「当委員会」という。)は、我が国の会計基準を開発する上で、その指針となる概念フレームワークの明文化に取り組んでおります。先ず、当委員会のもとに外部の研究者を中心としたワーキング・グループを組織して問題の検討を委託し、平成16年7月には、そこで得られた結論を、討議資料『財務会計の概念フレームワーク』として公表いたしました。

その後も、委員の間でこの討議資料に関する意見交換を行うとともに、市場関係者からの意見等も検討しつつ、会計基準の開発過程において、個別の問題に即して討議資料の有用性をテストしてまいりました。また、海外の基準設定主体との間でも、討議資料を素材として意見交換を続けてまいりました。

このような過程を経て、当委員会では、平成18年5月に基本概念専門委員会を立ち上げ、将来の会計基準開発に指針を与えるとともに、会計基準の収斂に向けた国際的な議論の促進にも寄与するよう、平成16年に公表した討議資料を出発点として概念フレームワーク明文化のための議論を積み重ねてまいりました。今般、平成18年12月22日開催の第119回企業会計基準委員会において、その成果を公表することといたしましたので、本日公表いたします。

なお、公表にあたっては、現在、国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計基準審議会(FASB)との間で、共通の概念フレームワークを開発するための共同プロジェクトが進行中であるため、公開草案という形ではなく、改めて討議資料として公表しております。

当委員会は、引き続き、個別の会計基準に加え概念フレームワークを巡る国際的な議論にもより積極的に参加していくことを通じて、本概念フレームワークがさらに進化することを期待しております。

以上

専門研究員等による解説文

討議資料「財務会計の概念フレームワーク」の解説