2026年8月11日
IFRS財団の評議員会は本日、スティーブン・マイヨール(Steven Maijoor)氏の評議員会次期議長への選任(2027年1月1日付)及びサム・ウッズ(Sam Woods)氏の国際会計基準審議会(IASB)議長への選任(2026年10月1日付)を発表した。これらの選任により、計画されていた継承準備が完了し、国際的に資本市場に不可欠なインフラストラクチャーを提供する重要な役割を継続するための新しい指導部が財団に提供される。
スティーブン・マイヨール氏
マイヨール氏は、国際金融市場における広範な上級職での規制及びリーダーシップの経験をもたらす。欧州証券市場監督局(欧州連合の金融市場規制監督機関)の前委員長で、現在はオランダの中央銀行であるオランダ銀行の役員会メンバーで監督委員長である。また、現在、欧州中央銀行の監査理事会のメンバーも務めている。
以前は、マーストリヒト大学の経営経済大学院の教授及び学部長であった。グローニンゲン大学の経営経済学修士で、マーストリヒト大学から経済学及び会計学の博士号を取得した。
マイヨール氏の選任は、当組織のリーダーシップの継続をもたらす。評議員を2023年から勤めており、より最近では、IASBと国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の基準設定プロセスを監督する当財団のデュー・プロセス監督委員会の議長を務めている。当初の任期は3年で、2018年から評議員会議長を務めてきたエルッキ・リーカネン氏の後任となる。
評議員会の議長として、マイヨール氏は22名の評議員(世界の各地域の意見を反映する上級専門家)の国際的集団を率い、アメリカ大陸及びアジアからの副議長のサポートを受けることになる。評議員会は、IFRS財団及びその独立した基準設定審議会の戦略、監督、ガバナンス及び資金調達に責任を負っている。
マイヨール氏の選任は、評議員会が説明責任を負う先である資本市場当局のグループであるIFRS財団モニタリング・ボードの承認を受けている。
サム・ウッズ氏
ウッズ氏は、国際的な金融規制における認知された指導者であり、過去にイングランド銀行の副総裁及び英国の健全性監督機構(PRA)の最高財務責任者を務めた。2026年6月にIASB議長としての任期を終えたアンドレアス・バーコウ氏の後任となる。ウッズ氏は5年の任期で選任されている。
PRAに入る前に、英国財務省、ニュージーランド財務省及び民間セクターでのさまざまな上級職を経験した。ニュージーランドの出身で、INSEADからのMBAを保有しており、オックスフォード大学の卒業生である。
彼は、非常に技術性の高い組織の指導についての証明された実績を、金融規制、公共政策及び複雑な株主広報活動の管理における幅広い経験とともにもたらす。戦略的及び組織的な指導手腕、並びに変化及び技術革新の推進における経験により、IASBを使命の達成及び進化する史上ニーズへの効率的かつ効果的な対応において主導するための適任者となっている。ウッズ氏は長年にわたり、健全な国際金融システムの不可欠な要素としての高品質な財務報告基準を擁護してきた。
将来のための一体的なリーダーシップ
2001年の創設以来、IFRS財団は財務情報の国際的な風景を変容させてきた。IFRS基準は国際的に資本市場の不可欠なインフラストラクチャーとみなされており、世界中の市場参加者から十分な情報に基づく投資意思決定を行うための信認を受けている。新しい指導部はこの成功を基礎とし、当財団が将来に向けてよく整備されることを確保する。
本日の選任により当財団の4つの指導的役職が揃う。マイヨール氏とウッズ氏は、ISSBのエマニュエル・ファベール議長及び2026年9月1日就任予定のマネージング・ディレクターのローラ・フォルツァニ氏と緊密に協力することになる。評議員会の指名委員会が、幹部人材探索会社の支援を受けて、専任のためのプロセスを主導した。
評議員会のエルッキ・リーカネン現議長は次のように述べた。
「スティーブンとサムの選任をお祝いする。彼らの印象的な実績と功績が何よりの証明になっている。スティーブンの評議員及びデュー・プロセス監督委員会議長としての経験が、評議員のリーダーシップにおける重要な継続性を提供するであろう。他方、サムの規制及び財務事項における上級職での経験及び経歴は、IASBを進化の次の段階を通じて導くために適任である。また、アンドレアスには、IASB議長としての任期中にIASBの作業計画を成功裡に実行したことに感謝する。」
スティーブン・マイヨール氏は次のように述べた。
「評議員会の次期議長としてエルッキの後任となることを光栄に思っている。当財団と当財団の基準は世界中で信認を受けている。この成功を基礎として、評議員会、両審議会の指導部、新任のマネージング・ディレクター等と協力して、当財団が業務において変化と変革を続けるようにすることを楽しみにしている。」
サム・ウッズ氏は次のように述べた。
「高品質の会計基準はグローバル経済の不可欠な土台である。私は金融規制当局者としての経歴の全体を通じてIFRS基準に関わってきており、IASBで能力のあるスタッフ及び同僚の審議会メンバーとともに働くことを楽しみにしている。」
IFRS財団モニタリング・ボードの議長である三好敏之氏は次のように述べた。
「モニタリング・ボードは評議員会の新議長としてのスティーヴンの選任を、彼の印象的な経歴を考慮して承認した。その中には、国内及び国際のレベルでの上級指導職の経験が含まれていて、金融、経済及び政策についての広範な知識と組み合わされている。選任をお祝いするとともに、彼と協力して働くことを楽しみにしている。
また、サムをIASB議長として喜んで心から歓迎する。戦略的思考、リーダーシップ及び管理における彼の強みは、IASBが試練の多い時代を進んでいくことに必ず役立つであろう。
この機会に、エルッキに、過去8年にわたる当財団への献身とモニタリング・ボードとの協力に対する心からの感謝を示したい。また、アンドレアスにも、IASBへの際立った貢献に対する感謝を示したい。」
以 上