ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが料金規制の対象となっている企業の財務報告を改善するためにIFRS第20号を公表

2026年5月27日

    国際会計基準審議会(IASB)は、本日、IFRS第20号「規制資産及び規制負債」を公表した。特定の種類の料金規制の対象となっている企業のための新しい会計基準書である。料金規制が企業の財務業績、財政状態及び将来キャッシュ・フローの見通しにどのように影響を与えるのかを投資者がよりよく理解するのに役立つことを目的としている。

    IFRS第20号の論拠

    本基準書は、企業が顧客にどれだけの金額を請求できるのか及びいつ請求できるのかを決定する料金規制の対象となっている企業に影響を与える。電力、水及びガスなどの不可欠なサービスを供給する企業は、この種の規制の対象となっていることが多い。

    企業が規制対象の財及びサービスを供給する時点と、当該財及びサービスについて顧客に請求する時点との間に差異がある場合、報告される収益はある期間における企業の業績を十分に反映しない可能性がある。IFRS第20号ではこれを「時点差異」と呼んでいる。新基準書は、企業が時点差異の影響を財務諸表において会計処理することを要求している。

    IFRS第20号は、会計慣行の多様性を減少させ、規制対象の産業における企業間の比較可能性を改善することも期待されている。

    IASBのアンドレアス・バーコウ議長は次のように述べた。

    「IFRS第20号は、これらの不可欠な料金規制産業で事業を営んでいる企業に関するより完全で透明性の高い情報を投資者に提供するであろう。」

    国際的な対話

    IFRS第20号の開発は、300通以上のコメントレター、200回以上の利害関係者との会合及び22の法域で実施した2周のフィールドワークなどの広範な協議から情報を得た。この対話は、IFRS第20号が有用な情報の提供と実務的な適用の確保との正しいバランスを取れるようにするために不可欠のものであった。

    発効日及び関連する基準書

    IFRS第20号は2029年1月1日以後に開始する事業年度に適用される。企業は本基準書を早期適用することを選択できる。

    IFRS第20号は、企業がIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を適用する際に提供する情報を補完し、IFRS第14号「規制繰延勘定」を置き換えるものである。

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    どこから始めるか

    素早く内容を知るには、IFRS 20 at a glanceで始める。

    本基準書の概要については、このウェブキャストで。

    基準書へのアクセス

    デジタル購読者が利用可能であり、単独の電子出版物として購入することもできる。

    補足的資料へのアクセス

    以 上