ASBJ 企業会計基準委員会

IFRS財団が資本市場諮問委員会の新任者を発表

2025年1月16日

    IFRS財団の資本市場諮問委員会(CMAC)が5人の新メンバー(Chris Bamberry、Thomas Rahman、David Yangho Soh、土谷敬、Marcel Voogdの各氏)を選任した。

    CMACは、国際会計基準審議会(IASB)に財務諸表利用者の国際コミュニティからの定期的なインプットを提供するために設置された独立の諮問機関である。

    Bamberry氏は、英国の投資銀行であるPeel Huntの株式アナリストである。セルサイドとバイサイドの両方で28年の経験があり、過去にはScottish Widows Investment Partnership及びStandard Life Investmentで投資ディレクターとして勤務した。Bamberry氏は現在、UKEBの投資アドバイザリー・グループ及びCFAの倫理・専門性起草委員会のメンバーである。エジンバラ大学を法律のLLB (Hons) 学位を得て卒業した。勅許会計士(スコットランド勅許会計士協会)の資格を有しており、投資専門家協会(現在は英国CFA)の準会員である。

    Rahman氏は、Phoenix Groupの仕組み金融・不動産融資部門の長である。企業与信、個人与信、債券投資及びリストラクチャリングの経験がある。Phoenix Groupでは、個人与信及び公的与信の中でのいくつかの資産クラス(及びいくつかの法域)にわたる信用リスク及び信用格付けの監視の責任者である。2021年にPhoenixに入社する前は、Moody’s、Brown Shipley、Neuberger Berman及びLloydsで勤務した。これらの役割は、企業与信、個人与信、債券投資及びリストラクチャリングの中での責任を扱っていた。CFA資格保有者で、イングランド・ウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)の勅許会計士(ACA)の資格を有している。

    Soh氏は、RBC Global Asset Managementのポートフォリオ・マネージャーで、アジア株式チームのリサーチ長である。香港に本拠を置き、アジア・太平洋の上場会社に焦点を当てている。2014年以前は、クレディ・スイス(CS)HOLTに株式アナリストとして勤務し、日本以外のアジアに対する定量的投資戦略を専門としていた。2007年にCSに入社する前には、McKinsey & Coで経営コンサルタントとしてキャリアを開始した。香港科学技術大学から投資管理の修士号、高麗大学校から政治学の学士号を受けている。

    土谷氏は、2020年から日本証券アナリスト協会で勤務している。企業会計、サステナビリティ報告及び国際関係を担当し、財務会計基準機構の企業会計基準諮問会議及びサステナビリティ基準諮問会議の委員を務めている。日本証券アナリスト協会に入職する前は、日本興業銀行(現みずほ銀行)で30年の経歴があり、企業金融、デリバティブのセールス&トレーディング、資産運用、リスク管理及びコンプライアンスにおいてさまざまな役割を担った。慶應義塾大学の経済学の学士号(1990年3月)を有し、日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)である。

    Voogd氏(CFA)は、チューリヒに本拠を置くBank J. Safra Sarasinのポートフォリオ・マネージャーで、欧州株式投資戦略の責任者である。銀行に入社する前は、Achmea IMで債券アナリスト及びポートフォリオ・マネージャーとして勤務し、投資格付け与信を重点としていた。エラスムス大学を卒業し、金融経済学、戦略的管理及び金融法の修士号を有している。

    選任はすべて任期3年(再任が1回可能)で、直ちに発効する。

    2024年末でCMACのメンバーを退任したTerence Fisher、Deirdre O’Leary、Philip Robinson、Sunil Singhania、Jeremy Stuberの各氏に謝意を表する。

    CMACに関する他のニュース、並びに投資者のためのリソース、公表物及びイベントについては、Investor Centreでご覧いただきたい。

    以 上