2024年7月25日
国際会計基準審議会(IASB)は、本日、財務情報を超インフレでない通貨から超インフレ通貨に換算する企業に影響を与える会計上の論点に対処するための提案を公開草案において公表した。これらの提案は、IAS第21号「外国為替レート変動の影響」の狭い範囲の修正であり、これらの企業のための換算の要求事項を導入している。IASBは、この換算の要求事項が、企業にとって適用を単純で費用対効果が高いものとしつつ、財務諸表利用者のための情報を改善すると見込んでいる。
超インフレ経済において、財務情報が有用であるのは貨幣の現在の購買力の測定値を反映している場合のみである。IAS第21号の現時点での適用は、そうした結果を必ずしも生じさせず、場合によっては会計実務の不統一を生じさせてきた。
修正案の便益には次のことが含まれる。
本公開草案は2024年11月22日までコメントを求めて公開される。IASBは、修正案に対するフィードバックを関心があるか又は影響を受ける利害関係者から求めている。
公開協議期間の後に、IASBは、IAS第21号の修正を進めるかどうかを決定する前に、受け取ったすべてのコメントを考慮する。
公開草案へのアクセス及びコメント
以 上
公開草案「超インフレ表示通貨への換算」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。
なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。