ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが収益に関する会計基準書のレビューのためのインプットを募集

2023年6月29日

国際会計基準審議会(IASB)が、顧客との契約から生じる収益についてのIFRS会計基準書であるIFRS第15号のレビューに情報を与えるための利害関係者のフィードバックを求めている。

当該会計基準書は、米国財務会計基準審議会と共同で開発され、2018年に発効した。投資者に提供される収益情報の質及び比較可能性を国際的に改善するために作成された。

IFRS第15号は、広範囲の取引及び産業に適用される収益の認識、測定及び開示に関する包括的で頑健なフレームワークを導入した。当該基準書は、収益の認識及び測定に対して、企業の顧客との契約から生じる収益及びキャッシュ・フローの性質、金額、時期及び不確実性に関しての有用な情報を投資者に提供する単一の一体的なアプローチを示している。

会計基準書についてのIASBの通常の適用後レビュー(PIR)のプロセスの一環として、IASBは要求事項が意図どおりに機能しているかどうかを評価する。

アンドレアス・バーコウIASB議長は次のように述べた。

「IFRS第15号が目的を達成しているかどうか、当該基準書の理解可能性及びその適用のコストと便益について、利害関係者がお持ちの証拠を我々と共有することを推奨する。」

会計基準書のPIRは、自動的に基準設定につながるものではない。利害関係者のフィードバック並びにアウトリーチ及びリサーチ活動からの証拠をレビューした後に、IASBは基準設定に着手すべきかどうか及びいつ着手すべきかを決定する。情報要請「IFRS第15号『顧客との契約から生じる収益』の適用後レビュー」は、2023年10月27日までコメントを求めるために公開される。

以 上


情報要請「IFRS第15号『顧客との契約から生じる収益』の適用後レビュー」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

情報要請「IFRS第15号『顧客との契約から生じる収益』の適用後レビュー」