ASBJ 企業会計基準委員会

国際会計基準審議会が2022年から2026年の優先事項を示す

2022年7月29日

IFRS財団の国際会計基準審議会(IASB)が本日、今後5年間の優先事項を示した第3次アジェンダ協議のフィードバック・ステートメント及びスナップショットを公表した。フィードバック・ステートメントは、IASBの決定の理由を説明し、IASBが多様な利害関係者からの広範なフィードバックにどのように対応したのかを示している。このフィードバックは、2021年の公開協議を通じて得られたものであり、IASBの活動及び作業計画を形成するのに役立った。

3つの主要な戦略的優先事項は、次のことである。

  • IASBの活動の戦略的方向性とバランスを維持するが、デジタル財務報告並びにIFRS会計基準の理解可能性及びアクセスしやすさの改善を開発するための取組みを少し増やす。
  • 現在のプロジェクトを進める。
  • 無形項目、キャッシュ・フロー計算書及び財務諸表における気候関連のリスクを作業計画に追加する。

アンドレアス・バーコウIASB議長は次のように語った。

「財務報告を引き続き改善し、資本市場を支援し公益に資する我々の優先事項を共有することを嬉しく思っている。アジェンダ協議に対しての利害関係者からの価値あるインプットに感謝している。利害関係者の専門知識及び思慮深い貢献は、資本市場にとって非常に重要な事項及び重要となるであろう事項について意見を述べる計画を我々が開発するのに役立った。我々の活動において利害関係者と対話するのを楽しみにしている。」

IASBはアジェンダ決定を5年に1回実施して、さまざまな活動のバランスの取り方を決定し、優先事項を決定する。第3次アジェンダ協議についての情報要請は2021年3月に公表され、コメント期間は2021年9月に終了した。IASBは受け取ったフィードバックを2021年から2022年の一連の公開会議で分析し議論した。

第3次アジェンダ協議のフィードバック・ステートメント及びスナップショットにアクセスされたい。

以 上


第3次アジェンダ協議のフィードバック・ステートメントの日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

第3次アジェンダ協議のフィードバック・ステートメント