ASBJ 企業会計基準委員会

IASBがIFRS第9号のレビューについて利害関係者の意見を募集

2021年9月30日

国際会計基準審議会(当審議会)は、金融商品の基準書であるIFRS第9号の分類及び測定の要求事項の適用後レビューの一環としてフィードバックを求めている。

当審議会はIFRS第9号「金融商品」の完成版を2014年に公表した。IAS第39号「金融商品:認識及び測定」の置換え及び改善を行うプロジェクトの分類及び測定、減損並びにヘッジ会計のフェーズを組み合わせたものである。

IFRS第9号は、会社が金融資産及び金融負債(また、非金融商品項目を売買する一部の契約)をどのように分類し測定することを要求されるのかを定めている。IFRS第9号は2018年から発効している。

本日公表した情報要請は、IFRS第9号における分類及び測定の要求事項並びに関連する開示についての情報を求めている。当該基準書の減損及びヘッジ会計の要求事項のレビューは、その後に行われる。

当審議会は、新しいIFRS基準書又は基準書の大規模な修正についての適用後レビューを、企業が少なくとも2年間適用した後に実施する。これらのレビューは、新しい要求事項が企業、投資者、監査人及び規制当局に与えている影響を評価する機会を当審議会に提供する。

これらのレビューからのフィードバックを分析した後に、当審議会はさらにアクションを行うかどうかを決定する。こうしたアクションには、教育用資料の提供や、考えられる基準設定のためにより多くのリサーチを行うことが含まれる可能性がある。分析の終了時に、当審議会はフィードバックに対する対応を要約し説明する。

アンドレアス・バーコウIASB議長は次のように述べた。

「IFRS第9号の論拠は、より良い情報を投資者に提供するために、金融資産及び負債についての会計処理及び報告を拡充することであった。この適用後レビューは、当該基準書の目的が満たされているかどうかを我々が理解するための反射的行為である。世界中の利害関係者に、この評価に参加するようお願いしたい。」

情報要請「IFRS第9号の適用後レビュー ― 分類及び測定」はこちら。コメント期限は2022年1月28日である(コメント受付ページ)。

以 上


情報要請「IFRS第9号の適用後レビュー ― 分類及び測定」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

情報要請「IFRS第9号の適用後レビュー ― 分類及び測定」