2020年4月9日
国際会計基準審議会(当審議会)は、金利指標改革が財務諸表に与える影響に関して企業が投資者に有用な情報を提供するのに役立てるためのIFRS基準の修正を提案した。
当審議会は、金利指標改革が財務報告に与える影響について、2018年以来、2つのフェーズに分けて検討してきた。第1フェーズは、2019年9月にいくつかのIFRS基準の修正をもたらした。特定のヘッジ会計の要求事項に対する一時的な例外措置を設けるとともに、金利指標改革から生じる契約上のキャッシュ・フローに関する不確実性が存在する期間において関連する開示を要求している。
当審議会は今回、プロジェクトの第2フェーズの一部として追加の修正案を公表した。これらの修正案は、改革の結果として契約上のキャッシュ・フロー及びヘッジ関係に変更が加えられる際に財務諸表に影響を与える論点を扱うことを狙いとしている。
主な修正案は、以下に関するものである。
ハンス・フーガーホースト国際会計基準審議会議長は、次のように述べた。
「当審議会は、IFRS基準の必要とされる修正を最終確定するために加速化した日程で作業している。各法域が金利指標改革を完了していく中で、投資者が引き続き有用な情報を受け取り、会社が財務報告における支援を受けるようにするためである。」
この協議文書は以下の基準の修正を提案している。
本公開草案を読んでコメントするには、コメントレターのページをご覧いただきたい。コメント期限は2020年5月25日である。
スナップショットは、本プロジェクト及び提案の要約を提供している。
公開草案「金利指標改革ーフェーズ2」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。
なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。