ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが会計方針の開示を改善するためのIFRS基準の修正を提案

2019年8月1日

国際会計基準審議会(当審議会)は本日、IAS第1号「財務諸表の表示」及びIFRS実務記述書第2号「重要性の判断の行使」の狭い範囲の修正案を公表した。企業が財務諸表利用者に有用な会計方針の開示を提供することに役立てるためのものである。

IAS第1号は、「重要な(significant)」会計方針を開示することを企業に要求している。当審議会は、情報の開示に関する閾値を明確化するため、「重要な」への言及を「重要性のある(material)」会計方針を開示するという要求に置き換えることを提案している。

この提案は、会計方針に関する情報は、企業の財務諸表に含まれている他の情報と合わせて考えた場合に、当該企業に関しての財務諸表利用者の意思決定に影響を与える可能性があるならば、重要性があると述べている。

当審議会は、利害関係者に本修正案に対してのコメントを求めており、実務記述書に含めることを提案している例示が有用であるかどうかについてのコメントに特に関心がある。

公開草案「会計方針の開示」は、2019年11月29日までコメント募集のため公開される。

                                                       以 上


公開草案「会計方針の開示」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

公開草案「会計方針の開示」