ASBJ 企業会計基準委員会

IASBがIFRS第17号の導入を支援するための修正について公開協議

2019年6月26日

国際会計基準審議会(当審議会)は、本日、保険契約の基準であるIFRS第17号の修正案を公開協議のために公表した。この修正の目的は、基準の導入コストを低減し、企業が基準を適用する際の業績の説明を容易にすることによって、導入への支援を継続することである。

IFRS第17号は2017年5月に公表された。保険契約に関する最初の真に国際的な会計基準であり、そうした契約の会計処理における多くの不備に対処している。

基準公表後の基準の影響を受ける関係者との議論を受けて、当審議会は当該基準の導入に関して提起された懸念や課題を緩和するためにIFRS第17号の修正を提案することを決定した。

この修正案は、すでに進められている導入作業への混乱のリスクを最小限にするように設計されている。基準の根本原則を変更したり投資者への情報の有用性を低下させたりするものではない。この修正案を踏まえて、当審議会は基準の発効日を1年延期して2022年とすることも提案している。

国際会計基準審議会議長のハンス・フーガ―ホーストは、次のように述べた。

「IFRS第17号への移行は大きな仕事であり、この的を絞った修正案のパッケージは、進行中の新基準導入において保険会社を助けるものとなるであろう。」

アクセスは、公開草案「IFRS17号の修正。コメント期限は9月25日である。

この公開協議を補足するため、当審議会は世界中で利害関係者とのイベントを企画する。これらのイベントの詳細はこちら

公開協議プロセスにおいて利害関係者の助けとするため、修正案の概要を示したスナップショット及び修正案を織り込んだ版の保険契約基準を公開している。

                                                       以 上


公開草案「IFRS第17号の修正」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

公開草案「IFRS17号の修正」

公開草案「IFRS17号の修正」結論の根拠