ASBJ 企業会計基準委員会

国際会計基準審議会がIFRS基準の年次改善を公表

2017年12月12日

国際会計基準審議会(当審議会)は本日、「IFRS基準の年次改善2015-2017年サイクル」を公表した。4つのIFRS基準の狭い範囲の修正を行うものである。

年次改善は、当審議会のIFRS基準の維持管理のためのプロセスの一部であり、軽微又は範囲の狭い解釈を含んでいる。

このプロセスの一部として行われる修正は、IFRS基準の文言の明確化又は比較的軽微な見落し若しくはIFRS基準の既存の要求事項の間の矛盾点の訂正のいずれかである。

2015-2017年サイクルの間に行われた修正は、下記のとおりである。

修正した基準

修正による明確化の内容

IFRS第3号「企業結合」

会社は、事業に対する支配を獲得した時に、共同支配事業に対して従来保有していた持分を再測定する。

IFRS第11号「共同支配の取決め」

会社は、事業に対する共同支配を獲得した時に、共同支配事業に対して従来保有していた持分を再測定しない。

IAS第12号「法人所得税」

会社は、配当支払の法人所得税への影響のすべてを同じ方法で会計処理する。

IAS第23号「借入コスト

会社は、当初はある資産を開発するために行った借入れを、当該資産について意図された使用又は販売の準備ができた時点で、一般借入の一部として扱う。


この修正は、2019年1月1日から適用され、早期適用が認められる。

以 上