ASBJ 企業会計基準委員会

国際会計基準審議会が今後5年間の「すべき仕事のリスト」を公表

2016年11月2日

120か国以上で要求されているIFRS基準を設定している国際会計基準審議会(当審議会)は、本日、最近のアジェンダ協議の結論及び5年間の作業計画を公表した。

利害関係者からのフィードバックに耳を傾け、当審議会は、2021年までの活動の中心的なテーマが財務諸表におけるコミュニケーションの改善となることを確認した。

当審議会は、財務諸表のコミュニケーションの効率性を、財務情報がどのように表示されグループ分けされているのか新たに見直すことによって改善することを図っている。また、開示を引き続き拡充し、IFRSタクソノミを通じて電子報告の利用を支援していく。

5年の期間についての他の重点領域は次のとおりである。

  • 大型プロジェクトの完成 ― 新たな保険契約基準と「概念フレームワーク」の改訂を最終確定する(いずれも2017年に公表の予定)
  • 適用の支援 ― 利害関係者が新しいIFRS基準を適用するためのサポート(オンライン・サポートを含む)の開発を継続するとともに、IFRS解釈指針委員会及び適用後レビューを通じて既存の基準を効果的に維持管理する。
  • リサーチ・プログラムの重点化 ― リサーチ・プロジェクトの件数を削減し、利害関係者が当審議会の作業にもっと十分に関与できるようにするとともに、適時な完了を確保する。

IASB議長ハンス・フーガ―ホーストは、次のように述べた。

「2015年アジェンダ協議は、世界中の広範囲の利害関係者からの価値あるインプットをもたらした。これは我々が今後5年間について焦点を絞った作業計画を開発するのに役立った。この作業計画は、財務報告を国際的にさらに改善するものとなり、そこでは財務諸表におけるコミュニケーションの改善が中心的なテーマとなる。」

当審議会の優先事項と2015年アジェンダ協議のプロセスの間に受け取ったフィードバックを要約したフィードバック・ステートメントは、ここから入手できる。

以上


「IASB 作業計画 2017-2021年」(2015年アジェンダ協議に関するフィードバック・ステートメント)の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

「IASB 作業計画 2017-2021年」(2015年アジェンダ協議に関するフィードバック・ステートメント)