2016年9月12日
国際会計基準審議会(当審議会)は、本日、現行の保険契約基準であるIFRS第4号の修正を公表した。
本修正は、新しい金融商品基準であるIFRS第9号の適用を当審議会がIFRS第4号に代わるものとして開発している基準の適用前に行うことから生じる懸念に対処するものである。こうした懸念の中には、報告される結果の一時的なボラティリティがある。
本修正では、2つのアプローチを導入している。すなわち、上書きアプローチと延期アプローチである。修正後の基準は次のようになる。
IFRS第4号の修正は、一時的なボラティリティに対処するためにすでに使用できる本基準における既存の選択肢を補完するものである。
IASB議長のハンス・フーガーホーストは、次のように述べた。
「新しい金融商品基準と今後公表予定の保険基準は、ともに財務報告の品質と比較可能性を改善することになる。しかし、移行上の課題が生じ得ることを我々は理解しており、保険契約を扱う会社にこれらに対処するための2つの任意の選択肢を与えることにした。」
新しい保険契約基準は現在文案作成中であり、発効日は2020年以降となる。
IFRS第4号の修正を反映したIFRSタクソノミの更新案は、こちらでアクセスできる。
以上