ASBJ 企業会計基準委員会

IASBの代表者が、AOSSG及びASBJの代表者と東京で会合

2014年6月6日

国際会計基準審議会(IASB)の代表者は、今週、以下の一連の会合を東京で開催した。

  • 「IFRSの動向」と題した公開セミナー。企業会計基準委員会(ASBJ)が主催したこのセミナーには、280名以上の日本の関係者が参加した。扱ったトピックは、IASBの新基準IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」(米国基準設定主体と合同で公表)及び金融商品に関するIASBの作業であった。
  • アジア・オセアニア会計基準設定主体グループ(AOSSG)の代表者との会合。この会合では、IASBにおける技術的開発の議論及びIASBのIFRS第3号「企業結合」の適用後レビューへのアジア・オセアニア地域からのインプットに焦点が当てられた。
  • IFRSに従った財務諸表の作成を決定している日本企業の50名以上の代表者との会合。ASBJとIASBのアジア・オセアニアオフィスが共同開催したこの会合では、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」、IFRS解釈指針委員会の役割及びIFRSの変更の対処方法などのトピックを扱った。IASBのアジア・オセアニアオフィスに関する詳細情報はこちらで入手できる。
  • IFRSの採用を検討している個別企業及びIFRSをすでに採用している企業との会合

IASB理事 鶯地隆継氏は次のように述べた。

「これは非常に重要な一連の会合であった。アジア・オセアニア地域の多くの法域は長年にわたりIFRSに従って報告を行っている。日本など、企業がIFRSを任意適用している他の法域では、任意適用を選択する企業の数が拡大している。今週、この重要な地域との我々の関係をさらに発展させることができて喜んでいる。また、これらのイベントを実現するにあたり東京のアジア・オセアニアオフィスが果たした役割の重要さも強調したい。アジア・オセアニアオフィスが、この地域の人々をつなげる上で引き続き重要な役割を果たしていくことを確信している。」

AOSSG議長Clement Chan氏は次のように述べた。

「アジア・オセアニア地域は、非常に多様性のある地域の1つである。多くの法域がすでにIFRSを採用しており、他の法域でもIFRS採用に向けて大幅な進展を見せている。我々は、IASBとのより緊密な関係を歓迎しており、IFRSの開発に引き続き貢献していきたい。」

ASBJ委員長 小野行雄氏は次のように述べた。

「我々は、高品質でグローバルな会計基準の開発へ向けてIASBとの活動を続けることを喜ばしく思っており、日本や当地域の他の場所でのIASBとの交流を引き続き促進していきたい。」

以上

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