2013年12月11日
国際会計基準審議会(IASB)は、本日、一般のコメントを募集するため、年次改善プロジェクトによる4つの国際財務報告基準(IFRS)への5つの修正案の公開草案を公表した。このプロジェクトは、IFRSの狭い範囲の修正の集合体を効率的に処理するための簡素化したプロセスを提供している。
この修正案は、2012年に開始したプロジェクトのサイクルでIASBが議論した論点を反映している。
これらの修正は、IASBの「デュー・プロセス・ハンドブック」に示されている年次改善プロセスの要件に合致している。この要件は、IFRSの明確化又は訂正に関連する事項を年次改善プロセスを用いて扱うべきかどうかの判断の助けとなるものである。
今回の修正について提案している発効日は、2016年1月1日以後開始する事業年度であるが、IASBは企業に早期適用を認めることを提案している。
公開草案「IFRSの年次改善2012-2014年サイクル」は、www.ifrs.orgのプロジェクトのウェブサイト経由又は‘Comment on a proposal’ページでアクセス可能である。IASBは、本公開草案に対するコメントを2014年3月13日まで募集する。
あるテーマを年次改善プロジェクトの一部として追加すべきかどうかを判断するために使用される要件について、詳細な情報は、こちらで入手できる。
修正案の概要の詳細を下記に示している。
以上
Chris Welsh, Communications Manager, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6495
Email: cwelsh@ifrs.org
基準 | 修正の主題 |
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IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」 | 処分方法の変更 |
IFRS第7号「金融商品:開示」 | サービシング契約 |
IFRS第7号の修正の要約期中財務諸表への適用可能性 | |
IAS第19号「従業員給付」 | 割引率:地域市場の論点 |
IAS第34号「期中財務報告」 | 「期中財務報告書の他の部分」における情報の開示 |
公開草案「IFRSの年次改善2012-2014年サイクル」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。
なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。