ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが企業結合基準の適用後レビューを開始

2013年7月25日

国際会計基準審議会(IASB)が、IFRS第3号「企業結合」の適用後レビューを開始した。企業結合基準は、企業が他の企業の取得をどのように会計処理すべきなのかを示している。基準は2段階(2004年に第1フェーズ及び2008年に第2フェーズ)で開発された。IASBは、この適用後レビューは両方の段階で導入された変更(同時に行われた連結財務諸表の表示の変更を含む)を検討することを確認した。

レビューは、2つのフェーズで構成される。フェーズIの間にIASBは、対象を絞ったアウトリーチを実施して、IFRS第3号の適用上の問題点又は予想外のコストに直面した領域を識別する。また、基準の適用に関する学術調査や他の調査をレビューする。このフェーズの中で識別した領域を情報要請(RFI)に含めることになる。RFIは、一般のコメントを求めるため公表され、レビューのフェーズIIにつながるものとなる。レビューの第2フェーズの間に、IASBは広範なアウトリーチを実施し、RFIに対して寄せられる一般のコメントを分析する。基準の適用における経験や、それが生み出す結果を投資者が利用する際の経験に関して学ぶためである。適用後レビューの完了時に、IASBは、フィードバック・ステートメントを、主要な発見事項及びレビューの結果として実施を予定するステップ(もしあれば)とともに公表する。

レビューについてのコメントとして、IASBの議長Hans Hoogervorst氏は次のように述べた。

「我々は、新基準及び大規模修正の適用後レビューを実施し、それらが意図されたとおりに機能していることを確かめることを引き続き約束している。IFRS第3号が首尾一貫して適用されていることを確認するとともに、導入で生じた意図しなかった帰結があれば理解したいと考えている。」

追加的な情報(主要な活動の予想時期を含む)は、下記のプロジェクト・ページで入手できる。
http://go.ifrs.org/PIR-of-IFRS-3

以上

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Communications and External Affairs, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org

Chris Welsh, Communications Manager, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6495
Email: cwelsh@ifrs.org