ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが果実生成型植物に関する提案を公表

2013年6月26日

国際会計基準審議会(IASB)は、本日、果実生成型植物をIAS第16号「有形固定資産」の範囲に含める提案の公開草案を、一般のコメントを求めるため公表した。

果実生成型植物は、生産期間にわたって作物を生成するためだけに企業が保有する種類の生物資産である。例としては、ぶどうの木、ゴムの木や油ヤシなどがある。

IAS第41号「農業」では、農業活動に関連するすべての生物資産(果実生成型植物を含む)を売却コスト控除後の公正価値で測定することを要求している。この要求は、生物学的変化は公正価値測定により最も適切に反映されるという原則に基づくものである。

しかし、いったん成熟した後は、果実生成型植物は著しい生物学的変化を経験することはない。さらに、その働きは製造と同様である。したがって、本公開草案は、果実生成型植物をIAS第41号ではなくIAS第16号により会計処理し、原価モデル又は再評価モデルのいずれかの使用を認めることを提案している。果実生成型植物の上で生成する作物は、引き続きIAS第41号における公正価値モデルの対象となる。

提案は2013年10月28日までコメントを求めている。

本提案の公表についてのコメントとして、IASB議長Hans Hoogervorst氏は次のように述べた。

「これは大規模な農業を有する法域にとって重要な修正であり、IASBのアジェンダ協議及び新興経済圏協議グループから受け取ったフィードバックに対応したものである。」

以上

お問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Communications and External Affairs, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org

Chris Welsh, Communications Manager, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6495
Email: cwelsh@ifrs.org