ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが、IAS第39号「金融商品:認識及び測定」の修正案 
デリバティブの契約更改とヘッジ会計の継続を公表

2013年2月28日

国際会計基準審議会(IASB)は、本日、IAS第39号「金融商品:認識及び測定」の修正案の公開草案を一般のコメントを求めるため公表した。対応する要求事項を、近く公表予定のIFRS第9号「金融商品」のヘッジ会計の章に含めることが提案されている。

本修正案の目的は、IAS第39号におけるヘッジ会計の中止についての要求事項に狭い範囲の例外を導入することである。具体的には、ヘッジ手段に指定しているデリバティブが、新たな法令又は規制の結果として、契約更改により相手方が中央清算機関(CCP)となる場合で、特定の条件を満たすときに、例外を提案している(この文脈において、デリバティブの契約更改とは、契約の当初の相手方が新たな相手方(CCPである)に置き換わることをいう)。

IASBは、こうしたデリバティブの契約更改を要求する法令改正が多くの法域に広まるであろうという事実を考慮した。これらの法令改正は、国際的に首尾一貫した公平な方法で店頭デリバティブの透明性及び規制の監督を改善するというG20の公約により推進されたものである。

IASBは、こうした新しい法令又は規制が一部の法域ではすぐに発効する可能性があると認識している。このため、IASBは本公開草案を短いコメント期間(30日)で公表した。

本公開草案は、www.ifrs.orgのプロジェクトのウェブサイト経由又は‘Comment on a proposal’ページ経由でアクセス可能である。IASBは、これらの提案に対するコメントを2013年4月2日まで募集する。

以上

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Communications and External Affairs, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org

Chris Welsh, Communications Manager, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6410
Email: cwelsh@ifrs.org

専門的な内容に関する問い合わせ先

Michael Stewart, Director of Implementation Activities, IASB
Telephone: +44 (0)20 7246 6922
Email: mstewart@ifrs.org


公開草案「デリバティブの契約更改とヘッジ会計の継続(IAS第39号及びIFRS第9号の修正案)」の原文は、IASBのウェブサイトの中の「デリバティブの契約更改とヘッジ会計の継続」プロジェクトから入手が可能です。

公開草案「デリバティブの契約更改とヘッジ会計の継続(IAS第39号及びIFRS第9号の修正案)」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

公開草案「デリバティブの契約更改とヘッジ会計の継続(IAS第39号及びIFRS第9号の修正案)」の和訳