ASBJ 企業会計基準委員会

IFRS財団が、会計基準諮問フォーラム創設の提案を公表

2012年11月1日

IFRS財団は、本日、国際会計基準審議会(IASB)に対する新たな諮問グループを創設する提案を一般のコメントを求めるため公表した。このグループは、各国の会計基準設定主体と財務報告に関心を有する地域団体で構成される。こうした諮問グループの創設は、2012年2月に公表された評議員会の戦略レビューの主要な提言の一つであった。

会計基準諮問フォーラム(ASAF)と呼ばれる予定の新たな諮問グループの主な目的は、IASBに対して技術的な助言とフィードバックを提供することである。

ASAFの設置は、国際財務報告基準(IFRS)の国際的な受容の広がりに対応するものである。G20諸国の3分の2を含む100か国以上の企業が現在、IFRSの使用を要求又は許容している。Fortune Global 500社の約半数が、IFRSを使用して報告を行っている。非常に国際化した環境を踏まえ、IASBと主要な各国基準設定主体及び地域団体との間の既存の二者間での対話の大半が、このフォーラムの活動に組み込まれることになると想定されている。

この提案により、IASBと基準設定コミュニティーからの利害関係者で構成されるこの重要なグループとの間の対話はより効率的で効果的なものとなるであろう。

本文書は、2012年12月17日までコメントを求めるため公開される。IFRS財団のウェブサイトの“Open for Comment”のセクションからダウンロード可能である。

本提案に関するコメントとして、IASB議長Hans Hoogervorst氏は次のように述べた。

「IASBは常に、会計基準設定コミュニティーと非常に緊密に協力して作業を行ってきた。これは、主に一連の二者間の取決め又は他の非公式な取決めを通じて行われてきた。

このアプローチは非常に我々に役立つものであった。しかし、非常に多くの国々がIFRSを使用するようになり、こうした二者間の取決めがもはや十分でないことも明らかである。その回答は、基準設定コミュニティーの代表者がIASBとともに集結し、我々の作業やグローバルな会計基準としてのIFRSの確立に関連する他のトピックを議論できる多国間フォーラムを設置することである。」

以上

プレス関係の問い合わせ先

Chris Welsh, Communications Manager, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6410
Email: cwelsh@ifrs.org

Mark Byatt, Director of Communications and External Affairs, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org

IFRS財団について

IFRS財団は、国際会計基準審議会(IASB)の監督機関である。財団は、IASBを通じて、公益に資するよう、一般目的財務諸表において透明性があり比較可能な情報を要求する、高品質かつ国際的な会計基準の単一のセットの開発に取り組んでいる。

IFRS 財団の評議員会は、国際会計基準審議会(IASB)の作業とIFRS の厳格な適用を推進しているが、基準に関する技術的事項の決定には関与していない。その責任はIASBのみに委ねられている。


コメント募集「会計基準アドバイザリー・フォーラム設置の提案」の原文は、IASBのウェブサイトの中の「会計基準アドバイザリー・フォーラム設置の提案」プロジェクトから入手が可能です。

コメント募集「会計基準アドバイザリー・フォーラム設置の提案」の日本語訳は以下からダウンロード可能です。この翻訳は、企業会計基準委員会スタッフが参考のために作成したものです。ご利用にあたっては、必ず原文をご参照ください。

なお、本資料はPDFファイルのみでの提供ですので、あらかじめご了承ください。

コメント募集「会計基準アドバイザリー・フォーラム設置の提案」の和訳