ASBJ 企業会計基準委員会

IASBが、IFRS第8号「事業セグメント」の適用後レビューを開始
―主要基準についての最初のIASB適用後レビューは、将来のレビューのプロセスの確立に役立つ―

2012年7月19日

国際会計基準審議会(IASB)、本日、IFRS第8号「事業セグメント」のレビューの公開部分を開始し、基準の適用の影響に関する情報要請(RFI)を一般のコメントを求めるため公表した。このレビューは、基準が意図されたとおりに機能しているのかに関するフィードバック、並びに基準の適用に関連した課題及びコストに関してのより実務的な情報を求めている。

2007年に、IFRS財団の評議員会(IASBのガバナンス及び監督に対する責任を負っている)は、IASBが新基準又は基準の重要な解釈のそれぞれについての適用後レビューを発効日から2年後に実施するという要求を導入した。事業セグメントに関する基準は、この新しいプロセスの下でレビューされる最初の基準である。IASBは、今回のレビューを利用して、将来のレビューの実施に対する方法論を精緻化する。企業結合の基準が次のレビュー対象に予定されている。

RFIに加えて、IASBは、IFRS第8号の適用の影響に関するフィードバックを収集するために広範なアウトリーチ活動を国際的に実施している。これらの活動の詳細については、IASBのウェブサイトのIFRS第8号のプロジェクト・ページに近日中に公表する予定である。

この適用後レビューに対するコメントとして、IASBの議長Hans Hoogervorst氏は次のように述べた。

「適用後レビューにより、IASBは主要な新基準が意図されたとおりに機能していることを確認することができる。我々は、基準が首尾一貫して適用されていることを確認するとともに、導入により生じた意図しなかった帰結があれば理解したいと考えている。」

情報要請は、2012年11月16日までコメントを求めるため公開され、www.ifrs.org.の「Comment on a Proposal」セクションを通じてアクセスできる。追加的な情報については、アウトリーチ活動に関する情報を含め、以下のプロジェクト・ページで入手できる。

http://go.ifrs.org/ifrs8.

以上

プレス関係の問い合わせ先

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Email: cwelsh@ifrs.org

編集担当者への注釈

IFRS財団について

IFRS財団は、国際会計基準審議会(IASB)の監督機関である。財団は、IASBを通じて、公益に資するよう、一般目的財務諸表において透明性があり比較可能な情報を要求する、高品質かつ国際的な会計基準の単一のセットの開発に取り組んでいる。

IFRS 財団の評議員会は、国際会計基準審議会(IASB)の作業とIFRS の厳格な適用を推進しているが、基準に関する技術的事項の決定には関与していない。その責任はIASBのみに委ねられている。