ASBJ 企業会計基準委員会

IASBとEFRAGが会議を開催、進行中のプロジェクト及び他のトピックについて確認

2012年7月18日

国際会計基準審議会(IASB)と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、2012年7月16日に会合し、以下のものを含むいくつかのトピックについて議論した。

  • IASBとFASBの3つの残りのコンバージェンス・プロジェクト(収益認識、リース、金融商品)及び第4の共同プロジェクトである保険契約の完了へ向けての進捗状況
  • IASBの「デュー・プロセス・ハンドブック」の改訂案
  • IFRS第8号「事業セグメント」及びIFRS第3号「企業結合」の適用後レビューの計画
  • 他の事項(影響調査や開示フレームワークの開発を含む)に関するIASBとEFRAGとの間の将来の協力

IASB議長Hans Hoogervorst氏は、次のように述べた。 

「EFRAGは、高品質のグローバルな会計基準の単一のセットを開発する我々の作業における重要な利害関係者である。今回の会議は、多くの重要なトピックに関して意見交換を行う追加的な機会となった。EFRAGの指導者及びメンバーの継続的な支援及び協力に感謝している。」

EFRAG議長Françoise Flores氏は、次のように述べた。

「今回の会議は特に建設的であった。実行可能な範囲でIASBの4つの活動中のプロジェクトの前向きな結論を支持すると同時にIASBの調査研究活動に積極的に貢献するために、我々の活動を連携させる最善の方法をIASBと検討したからである。」

EFRAGは、www.efrag.orgで会議の議論についてのハイレベルな要約を公表する予定である。

以上

プレス関係の問い合わせ先

Mark Byatt, Director of Communications and External Affairs, IFRS Foundation,
Telephone: +44 (0)20 7246 6472, Email: mbyatt@ifrs.org

Nathalie Saintmard, Communication Manager, EFRAG
Telephone: +32 (0)2 210 44 07, Email: ns@efrag.org

編集担当者への注釈

国際会計基準審議会(IASB)について

IASBの設立は2001年で、独立の民間非営利組織たるIFRS財団の基準設定機関である。IASBは、公益のため、高品質の国際的な会計基準(一般目的の財務諸表において高品質で透明かつ比較可能な情報を提供する)の単一のセットの開発に取り組んでいる。この目的に向け、IASBは広範な公開協議を行い、世界中の国際機関及び国内機関の協力を求めている。IASBには現在、11か国から選出された多様な職歴をもつ15名の常勤メンバーがおり、2012年には16名に増員となる。メンバーはIFRS財団の評議員会により選任され、評議員会への説明責任を負う。評議員会に求められているのは、専門的能力と多様な国際的ビジネス及び市場の経験との最善の利用可能な組合せを選択することである。評議員会は、その職務上、当局者のモニタリング・ボードへの説明責任を負っている。

EFRAGについて

   EFRAGは主として次の目的のために設置された。

  • IASBに対してプロアクティブな助言を提供する
  • プロアクティブな会計に関する活動を刺激し、調整し、実施する
  • すべての上場企業の連結決算書における欧州での使用についてのエンドースメントのためのIFRSの受入可能性について欧州委員会に助言する
  • 会計関連のトピックに関して欧州委員会に助言する