ASBJ 企業会計基準委員会

IASBがIFRS第1号の修正を提案

2010年8月26日

国際会計基準審議会(IASB)は、本日、IFRS第1号「国際財務報告基準の初度適用」の修正案を、一般のコメントを募集するために公表した。

本提案は、IFRS第1号を修正して、「2004年1月1日」という固定した移行日への参照を「IFRS移行日」に置き換えるものである。その結果、IFRSを初めて適用する企業は、IFRS移行日の前に発生した認識中止の取引を修正再表示する必要がなくなることとなる。さらに、初度適用企業は、取引がIFRS移行日前に発生していた場合における、金融商品の当初認識時の「初日」差額を再計算する必要もなくなることとなる。

公開草案「初度適用企業に対する固定日付の廃止」は、2010年10月27日までコメントを募集しており、www.iasb.org‘Comment on a Proposal’ セクションを通じてアクセスできる。

プレス関係の問い合わせ先 

Mark Byatt, Director of Communications, IFRS Foundation
Telephone: +44 (0)20 7246 6472
Email: mbyatt@ifrs.org

専門的な内容に関する問い合わせ先

Luci Wright, Technical Manager, IASB
Telephone: +44 (0)20 7246 6914
Email: lwright@ifrs.org

編集担当者への注釈

IASBについて

IASBは設立が2001年で、独立の民間非営利組織たるIFRS財団の基準設定機関である。IASBは、公益のため、高品質の国際的な会計基準(一般目的の財務諸表において高品質で透明かつ比較可能な情報を提供する)の単一のセットの開発に取り組んでいる。この目的に向け、IASBは広範な公開協議を行い、世界中の国際機関及び国内機関の協力を求めている。IASBには現在、10か国から選出された多様な職歴をもつ14名の常勤メンバーがおり、2012年までに16名に増員となる。メンバーはIFRS財団の評議員会により選任され、評議員会への説明責任を負う。評議員会に求められているのは、専門的能力と多様な国際的ビジネス及び市場の経験との最善の利用可能な組合せを選択することである。評議員会は、その職務上、当局者のモニタリング・ボードへの説明責任を負っている。